カリウス 好きだから、あげる。

Manchester City
  31 エデルソン
  02 ウォーカー
  30 オタメンディ
  14 ラポルト
  25 フェルナンジーニョ
  20 ベルナルド・シウバ（74分→ギュンドアン）
  17 デ・ブライネ
  21 シルバ（66分→アグエロ）
  19 サネ
  07 スターリング
  33 ジェズス

Liverpool
  01 カリウス
  66 アレキサンダー＝アーノルド（82分→クライン）
  06 ロヴレン
  04 ファンダイク
  26 ロバートソン
  05 ワイナルドゥム
  07 ミルナー
  21 オックスレイド＝チェンバレン
  19 マネ
  11 サラー（89分→イングス）
  09 フィルミーノ（82分→クラヴァン）

直近のリーグ戦から変更は５人。
クライン、クラヴァン、ヘンダーソン、イングス、ソランケに代わって、アレキサンダー＝アーノルド、ロバートソン、オックスレイド＝チェンバレン、サラー、フィルミーノが先発に名を連ねました。
ベンチには、ミニョレ、クラヴァン、クライン、モレーノ、ウッドバーン、ソランケ、イングスが入りました。

凄まじい試合でした。

前半は、寿命が縮むような、一方的な展開でした。
超攻撃的な布陣で臨んできたシティは、物凄い熱量のエティハドの大歓声の後押しを受けて、前線から激しいプレッシングを仕掛けてきました。
これに若干怯んだレッズは開始早々に失点してしまいます。
ボールを持ちすぎた状態でプレッシャーを受けたファンダイクが対応を誤ってボールロストしたところからの失点でしたが、ファンダイクはセルフジャッジで相手のファウルと見なしてしまった結果、やや対応が遅れてしまいました。
多分、あの場面は１０人審判が見たらその多くはファウルと判定したような気はするのですが、やはりセルフジャッジはよくありません。流石のファンダイクも緊張してしまったのですかね。

その後もシティの猛攻が延々と続きました。
ややオーバーペースとも思えるほどのハイテンションで襲いかかるシティを相手にレッズは青息吐息。
シティにポゼッションされるのは仕方がないとして、カウンターを仕掛けたくともセカンドボールをまったく拾えずに、ほぼサンドバック状態で４０数分を過ごすことになってしまいました。
ただ、懸命の守備に加えて、シティのシュートがバーを叩いたり（これはロヴレンが触れたおかげですが）、相手のゴールと思われたものがやや怪しいジャッジでオフサイドと判定されたり、少々ツキもあってどうにかこうにか前半を１失点で終えます。
この前半を１失点で抑えたことが非常に大きかったですね。

加えて、前半終了後に主審に抗議したことでグアルディオラが退席処分となったことも後々効いてきました。

後半に入ってもエティハドの熱量は衰えず、シティは疲れ知らずにレッズのゴールに襲いかかってきます。

しかし、５６分。
オックスレイド＝チェンバレンの巧みなパスを受けたサラーからボールを受けたマネが、相手のディフェンダー２人をものともせずに中央突破。マネはノーファウルで倒されてボールを失ったものの、このボールを拾ったサラーが絶妙のシュートを決めて遂にゴール！
サラーの落ち着き払ったシュートも流石ですが、狭いスペースをグイグイと突き進んでいくマネの突破力が引き寄せたゴールと言えるでしょう。

この同点ゴールはシティに重くのしかかりました。
エティハド・スタジアムの歓声は一気に小さくなり、シティの選手たちにも精神的なダメージが見えて、ミスが増えていきます。
ペップがスタンドにいたことで迅速な対応ができなかったこともあってか、徐々にレッズがペースを握っていきました。

そして、７７分。
相手に寄せていってプレッシャーを掛けたフィルミーノが相手のミスを誘うと、そのままドリブルでボックス内に侵入していくと、最後はコースを狙った技ありのシュートを決めて逆転！
時間はまだ１５分ほど残ってはいたものの、このゴールで勝負ありでした。

結局、その後はシティは、精神的ダメージもあって疲労が一気に噴出したのか、完全に精彩を欠き、レッズは危なげなく試合を進めていって試合終了。
アグリゲート・スコア５－１でリヴァプールが準決勝進出を決めました。ベスト４は１０年ぶりだそうです。長かったですね。

この試合の肝は間違いなく前半の守備にあったでしょう。
キックオフ直後の失点で、かつてのリヴァプールであれば、動揺から一気に瓦解し、試合を決められてしまったでしょ�
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それが、あれほどのシティの猛攻を（ラッキーな面はあったとは言え）しっかり凌ぎ切ったことは非常に大きなポイントでした。
常に安定感があるとはお世辞にも言えないリヴァプールのディフェンスですが、それでもいつの間にか成長を遂げていたのかもしれませんね。

そして、チーム全体での守備の頑張りに“スリリング・スリー”とも称される前線の３人が報いてくれました。
負傷明けのサラーはあまり本調子という感じではありませんでしたが、それでもここぞというところでしっかり決めてくれましたし、この日誕生日のマネは（意地悪な言い方をすれば）エデルソンの挑発にも動じることなく、前線を牽引し続けてくれ、フィルミーノは献身的な守備でチームの危機を救い、最後にはトドメとなるゴールも決めてくれました。

それ以外の全員も素晴らしかったですね。
マン・オブ・ザ・マッチにはロヴレンが選ばれはしましたが、全員がそれに値するだけのパフォーマンスを見せてくれました。本当に素晴らしかった。

かくして、リヴァプールの欧州での冒険はもう少し続きます。
個人的には既にボーナスの域に入っているので、最低でも残り２試合、運が良ければさらにもう１試合。楽しませてもらいたいです。
そして、楽しんでばかりはいられないリーグ戦は残り５試合。
週末にはホームのボーンマス戦があります。こういう大勝負の後にはポカをやってしまいがちなのがリヴァプールの“あるある”ですが、気を引き締めて臨んでもらいたいですね。

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