22世紀の本丸

久しぶりに桜木町駅に降り、デートスポットとは逆方向。
呑兵衛が向かう方面へのエスカレーターを下ります。
やがて地下街へとたどり着きます。

今は名前が変わってしまったんでしたっけ？
お酒を呑んでるおとなたちがウヨウヨいるビルの地下へと
入ってゆくのです。
今日はそこでワシも社会勉強させて貰おうとやってきました。

前段の説明はこれくらいにして、そろそろ『大徳寺放屁物語～第三章～』を
はじめたいと思いますが、それなに？って思ったら、前の前からはじめた方が
わかりやすいかも。
でも、どっちでもイイですけどね。
どうせ、ココで読んじゃったら遡ってみるかなって気になるかも。
え？　ならねーって？
そろそろいい加減、品のいい話をはじめろよって？

では、第二章の終わりからはじまります。

「小隊長！喜んでください！激痛は去り、敵は尻尾を巻いて
逃げていきました！」
「バカもん！　逃げたのではない、潜んでいるのだ！
各々方、油断なさるな、これからが決戦でござる！」

小隊長は過去の経験からこれがまもなく大戦へと繋がることを
感じており、本丸の作戦司令部へと伝令を走らすのであった。

その時、悲しい鳴き声なのか、唸りをあげる音を聞いたのです。
キュルキュルルルー
それは腸内から響き渡る悲しげな鳴き声。
怪獣墓場からやってきたシーボースの鳴き声に似た悲しみを持つ
鳴き声なのです。
キュルキュルルルー

汗、汗がではじめる。
いや、これは脂汗じゃないのか。
再び、下腹部を襲う激しい痛み。

小隊長、どうしますか？
「こ。ココはラマーズ法だ！」
「スー、スー、ハー、スー、スー、ハー」
小隊は全員で小隊長が出した指令通り、ラマーズ法をはじめる。

しかし、新兵の１人が叫ぶ。
「違ーう！これではスルンと出てしまうやり方や！」
ハッ！　そうや、これはアカン！
出すことをやってどうすんねん。

急いで家へ向かえ！
その昔、若さは何も恐れるものはなし！と言っていたあの頃なら
タイムズとかの車の影で野営をしてそこで・・・という手段も
取れたであろう。

しかしだ！いい歳をして捕まったらブログは閉鎖、ネット炎上、大問題だ。
だから、無事に帰還しなければいけないのです。
途中、コンビニもない、ひたすら家路に急ぐしかない。
（大徳寺放屁物語・第四章へつづく）