サツキに関する都市伝説9個

去る６月３日に、息子たちと３人で、三鷹の森ジブリ美術館に行きました。

まだ梅雨入り前の、２８℃晴れ、夏日でした。

とっても楽しかったので、写真もいっぱい撮ってきて、ブログ書こう～と思って帰ってみたら、母が骨折して動けなくなっていました。その前までは殆ど自立に戻って元気だったので、これなら安心して息子たちの所に遊びに行かれるわね、って思って行ったのに、私が楽しく遊んでいる時に母は痛い思いをしていたのだと思うと、ブログが書けませんでした。

でも母も痛みが治まって落ち着いてきたので、遅くなったけれどやっぱり書くことにします。

５月に長男の誕生日祝いで「よみうりランド」に遊びに行ったことは、ブログにも書いた通り。それが楽しかったので、今度は６月の弟の誕生日にもどこかに遊びに行こうよ、と長男が言ったのです。

　それで、「どこに行きたい？」と次男に聞くと、「近い所ならいいよ」との返事。

　次男は毎日六本木まで通勤ラッシュの電車に乗っているので、休日まで電車に乗りたくないみたい。

　どこがいいかな～？　と考えて、そうだ、ジブリ美術館はどう？　と私が提案すると、二人とも賛成してくれました。

　ジブリ美術館に入るには、事前にローソンのロッピーで日時指定のチケットを購入する必要があります。けれども６月３日の日曜日は殆ど完売していて、入場時間が１６時からのチケットしか残っていませんでした。閉館は１８時なので、たった２時間しかいられないけれど、仕方ありません。

　それで、その前に井の頭公園で遊んでから行くことにしました。

井の頭公園は、天気の良い日曜日とあって、大勢のファミリーで賑わっています。

次男がボートに乗りたいと言うので行ってみると、行列ができています。

でもそれはスワンボートと足漕ぎ水上車の方で、手漕ぎボートは人気がなく、すぐに乗れました。

　わあ～、気持ちいい～、

　水が緑色でキラキラしててきれい～、楽しい～！

　私はボートを漕ぐ次男の向かい側に座り、長男が後ろに座ります。

途中で交替して長男が漕ぐと、水飛沫が降りかかる！　

次男は静かに優しく漕ぐのに、長男はバッシャバッシャと。性格が現れるね。

池はスワンと水上車で芋洗い状態なので、すぐにぶつかります。

何しろボートは後ろ向きに漕ぐから、漕ぎ手には見えないから、私は何度も叫ぶ。

「ああー、ぶつかる、ぶつかるよー、ドーン！」

と、この繰り返し。お尻をぶつけられたスワンはというと、後ろ足で水を蹴って私たちのボートに水飛沫をお見舞いして、パタパタと去っていくのです。

息子たちは汗をかきながら漕いでいるけれど、私は人まかせでお気楽。

のんびりゆったり乗っていて、ああー、幸せだなあ～。

思えば昔、初めての妊娠でつわりの最中に、このボートに乗ったことがあって、その時は夫がボートを漕いでくれて、幸�
��を感じていました。

　そのボートを、今は息子が漕いでくれてる。

　あの頃の夫にソックリに成長した長男が、今、目の前でボートを漕いでくれてる。

不思議……！

でも、ちょっと待てよ？　君たちは母親なんかとよりも、恋人とデートで来た方がいいんじゃないの？

いや、私はいいんだけどね。いやいや、良くないでしょう、やっぱ。

まあいいか～。

　　ボートを漕いで行くと、神田川の起点で行き止まります。

そこは静かに水を湛えていて、木々の緑が映り、陽に輝いてきれい。

長男もここで一旦漕ぐのを止めて、しみじみと水面を眺めています。

井の頭池にある弁財天のところにこの噴水があります。

ここは初めて江戸に引かれた水道「神田上水」の水源でした。

そこから歩いてジブリ美術館に向かいます。

まさに森のような、気持ちのいい木漏れ陽の道を歩いていくと、トトロの受付に出会えます。

建物の外壁には、緑の蔦がびっしり！

屋上に「天空の城ラピュタ」のロボット兵の頭が、ちょっと突き出して見えています。

この美術館のシンボルとも言えるロボット兵は、屋上庭園に展示されていて、外付けの�
�旋階段を上って行かれます。

バカは木に登ると言うけれど、私も高いところを見つけると直ぐに登ってみたくなるタイプ。

この美術館のコンセプトは「迷子になろうよ」なので、順路はありません。だから入館したらまず屋上まで一気に登ってみることにしました。

これが、そのロボット兵。見上げるほどの大きさです。

（なので写真も大きく載せてみよう）

このジブリ美術館ができたのは、２００１年１０月１日なので、もうかれこれ１７年も昔。その頃は北海道に住んでいて、でもどうしても見に行きたくて、子どもたち３人連れてはるばる行ってきたことがあるのです。けれども息子たちは二人とも幼かったせいか、全然覚えていないと言います。

　私にとってジブリのアニメは、子育ての歴史。

　こどもたちが大きくなって、新作映画を一緒に観に行かなくなってからも、私は一人でもずっと観に行っているのです。

　けれどもこの美術館は、過去の作品の思い出を並べて懐かしむような所とは違います。

　常に今、新しい！

　企画展も定期的に更新されていて、その時公開されていたのは、アニメに登場する食べ物がテーマ。

　「となりのトトロ」のサツキとメイの家の中も実物大で再現されています。

その台所を見て、「かあさんのこどもの頃もこんな感じ？」と長男が聞くので、

いや、ここまで古くないって。

「テレビもなかったんでしょ？」

　いや、生まれた時からもうあったよ！

　宮崎駿監督も、何度も引退といいながら、新しいことに挑戦し続けています。

私が今回ジブリ美術館に行きたかったわけは、ここでしか観られない短編アニメ「毛虫のボロ」が観たかったから。

　もう８０歳近くにもなる宮崎駿監督が作った新作アニメです。

　聴覚障害者のためにイヤホンの貸し出しがあるというので、長男が私の為に借りてくれたのですが、それはコードレスのヘッドホーンで会場の音をただ増幅させるだけのものだったので、全く役に立ちません。

　これなら補聴器の方がいいんじゃないか？　と思って、補聴器を付けてみると、わりと良く聴こえました。

　このアニメはセリフがなく擬音だけなので、音が聞こえなくても、見てるだけでも内容は理解できます。でも、やっぱり聴こえた方がいい！　

聴こえて良かった！

実はこの日、補聴器を付けたのは、この映画を観る時だけでした。他は全部息子たちが対応して私に通訳してくれるので、実に楽でした。

例えばショップのレジに並んだ時も、さり気なく私に付き添ってくれて、店員が聞いてくることを通訳してくれるので助かります。

だから、難聴でも全然困らなかったし、難聴だということを忘れていられるくらい、楽しく過ごせました。

夕食は和食。

　次男も「楽しかったよ。ありがとう」と言ってくれたので、良い誕生日祝いになりました。

不倫されまくりでも気にせず日々を過ごしていました。2人目を妊娠していても私なりに楽しく過ごしてきたつもりです。でも1日に何度も何度も悲しい事が起きるとさすがに滅入ります…

深夜に長女サツキが高熱をだしました。早く楽にさせてあげたいのに病院をたらい回しにされました。家をでてから4時間は経とうとしていました。お腹も張ってきました。

あげく現金が無くなったのでコンビニに走りました。

着いてすぐにお金をおろすことにしました。

サツキは背中でハァハァしています。

急ぐからね！待っててね！！

カードを入れました。

なのに出てきます。

ん？向きがちがうのかしら？

カードを入れました。

出てきます。

もうっ

私ったらおっちょこちょいだからぁ

落ち着け私

ん？

んん？

画面をよーく読んでみると

1:00～4:00

システムメンテナンス等のため、

ご利用になれません。

只今の時刻…1:13

13分すぎてる…

悲しい…でも大丈夫だよ…クレジットカードが使えるタクシーもあるから…大丈夫大丈夫。自分に言い聞かせました。落ち着け落ち着けー泣くなー泣くなーここはコンビニだぞー！！！

ひとまず、傘だけを泣けなしの現金で購入することにしました。

傘がない…

黒いしっかりしてるデカい傘しかない…

一番安価なビニール傘がほしいです。

どうやら私が病院にいた時に大雨が降ったようです。駅近いそのコンビニの一番安いビニール傘は売り切れていました。その次の傘は予算的に購入できませんでした。コンビニ店員さんにATMでお金がおろせなかったことを説明したら不憫に思ってくれました。お腹でっかい妊婦が子供をおんぶして傘ほしがってるのに現金ないんだから…。従業員用の傘をくれました。ありがとうございます。いいことも、あるじゃない。

お礼を告げて外に出ました。

快晴…早く流れる雲の隙間から都会のど真ん中にもかかわらず星が見えました。

雨は止んだ。

傘不要です…

とても邪魔だわ…

なんならいらない…

イライライライライライラ💢

さっきの店員さん…なんで傘なんてくれたのよ…重いサツキをおんぶしながら片手で傘さすなんて大変なのよ！くれるならカッパでしょーが←人の優しさにさえ噛み付く始末…切羽詰まると余裕がなくなる私です。

ふと我に返る。もしかしたらまた降るかもしれないから持っていくよ。

先程のゴッさん自動販売機とは逆に歩いて…

国道にでて

タクシーを止めました。

都心のど真ん中なのですぐにタクシー止まってくれた。よかった。

「すみません、現金を持ち合わせていないので、クレジットカードでもいいですか？！」

「無理無理！」←白髪ハゲ小太り

こっちを見ることなく手でシッシッとやってきた

バタンっ！

🚕ブオーン💨

去っていくそのタクシーのボンネットには…ガードOKとかいてありました…

ぽっかーーん←放心状態。

カードOK…ってかいてあったよね…

今のはなんだったの？

私何か失礼なことした…？！

あのハーーーーゲーーーー！！！←あらどこか懐かしい

おんぶしているサツキが、ぐったりしているから？乗せたくなかったの？？私が妊婦だから？！

悲しい…腰もいたいし…傘捨てたいし

サツキの苦しそうなハァハァという声が私を焦らせます。ごめんね。急ごうね…。病院二個もまわったのに治してもらえなくて…本当に本当にごめんね。

旦那に電話をしました。