モテる男販売店
おはようございます!!!
Machinakaです!!
突然ですが、こんなメールを送った経験あるボーイいますか?
好きな人、付き合っているが最近ケンカして連絡が取れない人、、、
女性の気を惹こうとして、何故か長文メールを送ってしまうおバカな男達、、、
見事に結果は空振り。既読が一回もつかない。
今回の映画は、そんなイタい経験をしたことがあるボーイ達は共感すること間違いなしの、男汁120%の映画となっております!!
それでは、「奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール」批評、いってみよーーー!!!!!
[あらすじ]
まずは映画ドットコムのあらすじからいくぞっ!!!
・絶妙な細かいディテールが人気の渋谷直角によるサブカルマンガを、妻夫木聡&水原希子の共演、「モテキ」「バクマン。」の大根仁監督により実写映画化。
・奥田民生を崇拝する雑誌編集者を主人公に、全編にわたって奥田民生の楽曲が使用されるラブコメディ。「力まないカッコいい大人」奥田民生に憧れる編集者コーロキが、おしゃれライフスタイル雑誌編集部に異動となった。
・仕事で出会ったファッションプレスの美女、天海あかりに一目ぼれしたコーロキは、あかりに見合う男になるべく、仕事に精を出し、デートにも必死になる。しかし、やることなすことすべてが空回り。
・あかりの自由すぎる言動に常に振り回され、コーロキは身も心もボロボロになってしまう。コーロキ役を妻夫木、あかり役を水原が演じるほか、松尾スズキ、新井浩文、安藤サクラ、リリー・フランキーらが脇を固める。
まず言っておきたいのは、異常なタイトルの長さ!!
もうね、タイトル字数が限られているアメブロでは本当に迷惑ですww
長すぎる、長すぎる!!
要は「バカな男と悪女のラブコメ」なんですけどね笑
話は極めて単純。ライフスタイル誌の編集者(妻夫木聡)がアパレルのプレス(水原希子)に恋をするという話なのですが、、、
物語はそう単純に行かないのです。
タイトルにある通り「奥田民生になりたいボーイ」=妻夫木聡というのが非常にミソなのですが、、、また後述します。
監督・脚本は大根仁さん。またの名をエロオヤジ。
堤幸彦監督に従事し、長い下積み経験の後、映画監督に!
行き過ぎたサブカル愛がそのまま商業映画に反映できている、稀有な監督。
映画はもちろんですが、漫画が大好きということで漫画が原作の映画を撮っていることが多いです。
2011年の「モテキ」ではモテない雑誌編集者が急にモテ期に入り恋愛無双状態にw
そして、2015年の「バクマン」では漫画への愛情が爆発し、映画史に残る感動的なエンドロールを作ったり。。。
そして、2016年には週刊誌のパパラッチを福山雅治にやらせた「SCOOP!」を撮り、週刊文春の浮気・不倫報道ラッシュを結果的に社会風刺することに。。。
代表作はこんな感じですが、他にも色々な作品を撮っていて、、、
ミュージックビデオを撮っている関係で、「エレファントカシマシ」、「電気グルーヴ」の伝記映画を撮っています。
漫画、週刊誌、電気グルーヴ、どんだけサブカル愛があるんだよw
大根監督自身が好きなものが、映画に出来ている。趣味と仕事の一致。
これほど素晴らしい循環はないですよねo(^▽^)o
監督は脚本・監督以外にも、カメラマンを担当することもあるのです。そう聞くとまるで岩井俊二みたいな印象を持つのですが、、、、
大根仁さんの担当するカメラは、Dカメという非常にサブ的な撮影だけを担当するカメラで、可愛い女の子にミニスカを履かせてローアングルからひたすら写すカメラばっかりやってるんですよ(。・ε・。)
2015年「バクマン」の小松菜奈ちゃん、2016年「SCOOP!」の二階堂ふみちゃんのエロいシーンだけは自分で撮影しているというエロオヤジっぷりを発揮しているのが、大根監督なのです!!
ね? エロオヤジと言われて何も遜色ないでしょ!?笑
という非常に変な監督ですが、作品の面白さは本物でございます!
今の日本映画は女性向けばかりにマーケティングされていて、男性監督も女性向けに映画を撮る時代(そういう作品に限って駄作が多いんだけどw)。
しかし、大根監督は男のための、しかし男バンザイでなく男の愚かさを、たまに男のカッコよさを撮る稀有な監督でございます!
一言で説明するなら、「ボンクラ万歳!!」型映画を撮るのが大根監督なのでございます!!!
作風としては、うだつの上がらないダサい男とイケイケな女性を主役にして、男ってバカだよな、、、と一目でわかる描写を作るのが本当に上手い!
これは「モテキ」から変わってない作風でございます。その関係で、とにかく女性を神格化しているのが大根監督でありまして、インタビューでも「自分はフェミニスト」とも言ってますw 男でフェミニストってどういうことだよヽ( )`ε´( )ノ笑
ということで、そんな一癖も二癖もある大根監督の最新作ということで、初日に観て参りました、、、、
それでは映画の感想でございます!!!!
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[映画の感想]
やめろ! やめてくれ!!
18歳の俺が蘇る!!!!
奥田民生みたいな、飾らない、気張らない、ありのままで生きて行く男に憧れたボンクラ男が、アパレル美女に翻弄されるドタバタラブコメディ!!
妻夫木聡はあの頃の俺だっ!!
ただ可愛いだけで女の子を好きになっていた愚直な俺だっ!!!
自分が悪くないのに、何故か彼女に謝ってしまったあの頃の俺だっ!
謝ってご機嫌取っておけば大丈夫だと考えていたあの頃の俺だっ!
何故か女性を神格化していたあの頃の俺だっ!!
男が恋を通じて大人になる過程を描いた成長物語に大爆笑、大感動した大傑作でございましたっ!!!!
[男は女なしに成長できない]
はい、さすがの大根監督ということで、ボンクラ男の成長物語として非常に優秀な、そしておバカな物語でございました!!
2011年の「モテキ」では何故かモテる男を描き、モテることに論理がなかったのですが、、
今回も何故主人公の妻夫木くんが水原希子と付き合うことになったのか、というロジックはほとんど明らかにされず、何故か付き合って即ホテルに行くことになりますw
おそらく、大根監督は絶対にロマンス取れないですよねw
ただし、「モテキ」では本命の女性と付き合う過程を重視していたのですが、今作では本命の女性と付き合ってからの生活を重視しており、描いている恋愛の過程がまるで違うことが印象的でございました。
付き合う過程と言っても、今作は女性と付き合い、別れる間際を重視していて、そこで生じる男女のケンカ・衝突を描いているので、一度は女性と付き合ったことがある男性には「恋愛あるある」が散りばめられていて、劇中に何度も共感する点があるのです!!!
主人公の妻夫木くんは、おそらく恋愛経験は皆無でしょう。何故なら、「ただひたすら可愛い」という理由だけで本気で女の子を好きになってしまうのですからww
男性ならこの気持ち分かりますよね? 無論、俺もその気持ちは分からなくもないww
でも、恋愛経験を重ねた男性なら分かるはず。
「可愛い女には気をつけろ」、と。
今作は「可愛い女には棘がある」という恋愛の都市伝説的な論理を即物的に描き、見事に私の懐にズームインしてくれた映画なのです!!!!!
大根仁さんは、本当に分かってる! 男の気持ちを分かっている!! 男性が映画館に行く理由がここにあるじゃねぇかっ!
水原希子さん演じる悪女は、皆さんが想像する以上に悪い女で、週刊文春もビビるレベルで妻夫木くんを、観客の我々を翻弄してきますw
奥田民生になりたいボーイの妻夫木くん。常にマイペースで他人に左右されない人生を送りたいと思っているはずなのに、可愛い女が出てくるだけで奥田民生だなんだと豪語していた妻夫木くんの行動計画は崩壊してしまうという、男の脆さと愚かさをこれでもかっというくらいに描いた作品なのです。
妻夫木くんが女の子と付き合う理由としては、「あっ、可愛い!!→付き合おう!!!」というバカな発想をしていたわけで。
そして、「付き合おう!」から「突き合おう!」へと勝手に脳内変換してしまったわけで。。。
そのミッションが達成されたら、男って恋愛に興味をなくしてしまって、妙に冷たくなってしまって。。 そして、女の子は男の単純すぎる思考回路に興ざめしてしまうわけで、、、
この映画を見て、水原希子はビッチ! 悪女だ! と言うことは簡単ですけど、妻夫木くんにも用心しなきゃいけないことはあったはず。
だって、「簡単に付き合える可愛い女」なんて絶対に地雷が隠されてるに決まってるじゃないかwww
実は私も、水原希子さんとまではいかないけど、可愛い女の子と付き合っていた経験があるわけですよ。まるで「モテキ」のようなモテ期があったわけですよ。
その時は、映画と同じように付き合う過程もロジックもなく、ただ「可愛いから付き合おう」って思っていたわけですねw
で、何故か女の子も即OKしてくれた時期があってですね。
告白した私も「あれ?あんまり話したことないけど、なんで付き合ってくれるのかな?こんなに可愛いのに、、、」と訝しがっていたのですが、当時は付き合うことが恋愛の目的化となっていて、付き合おう女性の内面や今後の展開はまるで考えていなかったのですw
サユリちゃん、アイちゃん!!! 元気にしてますか!?笑
当時は付き合うことに必死で、何で付き合ってくれたのか分からなかった。当時は彼女に否定されると人生が否定されるような気がして、彼女にしがみつこうとしていた。そんな自分を思い出させてくれる痛くもアツい映画でございました、、、
え? 私も妻夫木くんと同じように長文メールを彼女に送ってたかって?
それはノーコメントでお願いいたしますww
[美術と衣装が最高である]
さて、ストーリーばかり語ってしまいましたが、本作の魅力は大根組の美術を担当した都築雄二さん、衣装を担当した伊賀大介さんで構成されていると言っても過言ではないのですっ!!!
大根監督の作品は、シーンの細部まで異常にこだわっているのが特徴で、、
「バクマン
」でも、ジャンプ編集部をリアルに再現したことでも有名なのです!
こんな美術ボード、ありえますか? 何ですかこの情報量はwww
観客は情報量が多すぎて、一度見ただけでは理解できない、でも細部までこだわっているのがよくわかる。見れば見るほど凄さが分かる、スルメのような美術設定なのです!!!
今回も、ライフスタイル編集部の恐ろしいほど雑多な職場を素晴らしい美術で描いていて、本当に妻夫木くんは働いてるんだ、と錯覚させるほど細部なこだわりを見せていました。
そして衣装!!!
伊賀大介さんということで、妻夫木くんの奥田民生愛が伝わるような、絵に描いたようなサブカルファッションをしているww
奥田民生といえばニットキャップという見方、俺もそう思ってるよww
そして、シャツにはよく分からないロゴが入っていて、劇中では何も説明されていないけど、彼なりのこだわりが何かあるんだろうなぁあ、、、
皆さんはどうお考えでしょうか?
コメント、お待ちしております。。
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