現物通信

ショアGTのロッドの選択肢って、例えば青物ショアジギングロッドに比べれば市場に出回る本数は全然少ない。しかも20年前の竿が話題に上ることなんてあまりないと思う。でもショアGTロッドは違う。それはファイト数が少ないことやそもそもショアGT釣り人人口が少ないことで釣り方、ファイト方法明確に確立されてないことが根幹にあるからではないかと想像する。そして敗北の経験のインパクトがあまりに強いからだと思う。

などとカッコつけて書きましたが、ショアGTにとり憑かれる人ってほぼ手痛い敗北を経験してる気がします。それは竿を立てることすら出来ずにラインブレイクだったり、タックルを破壊されたり、根擦れでやられたり…。

よく母島遠征でご一緒する同行者1も遠征で立て続けにロッドを折りました。そして推定40キロオーバーのGTにやられ、(まぁそこそこ竿を折る方かもしれませんが)信頼できるタックルが欲しい！ということでの思索が始まりました。(笑)

まあこの信頼できるタックル探しというのもショアビックゲームの楽しさだったりするし、切実だったりするのですが。

 他のルアー釣りがルアーの選択や場所によってもしくは拘りやコレクション的要素、仲間への自慢意識などてタックルが変わったり増えていくのに対しショアGTでは信頼性や強度、経験、ファイト方法、そして自分の体力との兼ね合いでタックルを探していくのは小気味良い気がします(笑)

しかし信頼できるロッドって人によってそれぞれ違う気がします。そもそも磯で釣るのと堤防で釣るのと船で釣るのでは全然違う。ファイトスタイルもそれぞれ。だから固い竿が良いという人もいれば胴に乗るある意味柔らか目が良い人もいます。

同行者1は当初10フィートくらいの柔らか目のロッドというニュアンスでしたが聞いてるうちに少し張りがある竿の方がよさげな印象。こちらも色々オススメしてみたりするも、長々現物を触ることができないのがショアGTのタックルの難しさ。一応僭越ながらワタクシ国内で現行販売しているかなりのショアGTロッドは手にしたことがあるので相対的な印象を伝えたりしていたなかで彼がピンときたのがMCワークスの106XX。しかしながらこの106XX、入手が大変。ほぼ店頭には並ばないし、オーダーしかないと思っても良いのですが釣具屋さんが注文権をとれて注文できても手元に届くまで15ヶ月！！！

まともにやっていては来年の遠征にすら間に合わない…。

と、彼のロッド選びは迷走の様相。

そんなある日、ワタクシがいつもの釣具屋さんに竿を修理に出そうと訪れると赤白のおめでたい竿が。ん？丁度カスタムオーダーが届いたんだな…。106XXかぁ。

ん？

値札が着いてる…。

は？この106XX売り物やんか！

聞くとカスタムオーダーがキャンセルになって頼まれてこの釣具屋さんに届いたとのこと。

こりゃ同行者1に連絡してみよう。するとLINEを見た同行者1「買います！」ワタクシ「おちつけ！」

かくして運命の出会いを果たした同行者1と106XX。こういう出会いって確率で考えると凄いものがありますね！

追記

同行者１はこんなの釣りました

ワタクシもキャストさせてもらいました。

感想としてはキャスト時にはそこまでガチガチのではありませんでした。(ストライクプロを投げてみて)  しかしカマスサワラのようなフックアップしずらい魚や小さい魚は弾いてしまってフッキング率が悪いです。きっとルアーアクションをもさっとせずタイトに行いたく、小さい魚は釣れないで欲しいという考えで作られたんじゃないかなと(考え過ぎ(笑))思えてしまうロッドでした(笑)