知名度を感じていたい

感想文のその前に。

Continues初日（つまり4月13日）に行った高島屋さんの羽生結弦展は

確かに、ちょっと年齢層は高めで女性が多く

しかも、会話や雰囲気から、さほどガチ勢ではないのかも…

と思わせられる方々が多かったのです。

場所が日本橋だけあって、

東京近郊の方がやっぱり多く

私みたいに、

福岡くんだりから飛行機で来ました

明らかに遠征です！組はあんまりいなかった。

（そういう人はたぶん、時間的にもうContinues初日に行ってた、きっと）

（海外からいらしてて→中国語と韓国語、どちらも聞こえました

私と同じできっと明日のショーに行くのね！と思われるお嬢さん方には何組か遭遇）

ガチ勢が少ないにもかかわらず、この行列って単純にすごいな！と。

奥様や彼女さんの付き添いらしい男性陣もちらほら。

（でも男性陣も結構熱心に観てた、ほんとに）

展示会場内を歩きながら周囲から時々耳に入る会話には

「これは何かしら？」「これはいつの写真？」

「このメダルはずいぶん安っぽいけどどういうもの？」

みたいな、結構初歩的な疑問が挟まれていて、

ついつい、見知らぬオバさま相手に振り返って解説しそうになりました。

（それをやったら普通に怖いから、ぐっとこらえた）

（そのプラスチックのメダルは2016マルセイユGPFのです）

（フランスのスケ連は大手スポンサーに去られてしまったのです…）

グッズの列に並び始めたとき、

なぜか私を挟んで両側で会話しはじめたオバさま方は

「近くだから寄ったの」「羽生選手って本当に素敵よねえ」

「グッズがあるならやっぱり買おうかしら？」

みたいな会話で、

またしても明らかにガチ勢ではなく。

（ガチ勢の方々はむしろ

ただ静かに並んでいらっしゃっただけなのかもしれない）

（私くらいの年齢の方、並んでるときにずーっとツイッターをチェックしていたし）

（8階グッズ売り場の雰囲気は、明らかに戦いだったし）

写真を観てるときに、ご年配の女性に話しかけられて答えていた若い女性も、

「ショーとか試合とかは行かないけど」と

淡々と答えていたりして。

ようするに、

「テレビで観ているだけ」

「難しいことはわからないけど演技が綺麗だってことはわかる」

というくらいの印象をお持ちの方々が、

わざわざ並んででも、羽生くんの展示なら観てみたいなと思って

羽生結弦展に足を運んでくださっているんだ…というのを肌で感じました。

こういうのも、推測だけでは絶対にわからない部分ですよね。

ツイッターでも、

「Continuesが開催されていることすら知らない方々がいた」と目にしましたが、

さもありなんと思いました。

本当にそういう感じだった。

情報を自分で探してゲットするということまではしないし、

ネットだけで話題になっていることはあんまり知らないし、

フィギュアの大会もいつあるかまでは把握しておらず、

テレビでたまたまやってたら観る

だけど、結構本気でフィギュア好き

くらいの層がかなりいるんだろうなあ、おそらくは

と感じました。

本当に前置きが長くなりましたが、、、

一方のContinuesはというと

ほぼほぼ広告らしい広告は打ってない

しかも告知は基本的にツイッターという斬新さ（笑）

リンクのサイズからいっても、全日本の時より収容人数は多くなる

（おそらく1日、9000人弱？くらい？）（確か全日本で7000人弱かな）

それなのに一般発売直前まで羽生さん以外の出演者の発表はなし。

それなのに一般発売後、数分でチケット売り切れ。

そもそも、羽生さんは滑らないという前提の上での完売です。

コンセプト的に、プルさんやジョニーは出演するだろうとみられていたものの

ほとんど羽生ファンだけで客席を埋めたショーになりました。

さらに、その後、羽生結弦展やパレードなどで感じた

一般層やライト層における羽生結弦需要の高さも掬う形で

ライビュを66会場という大規模な形で行うことが発表され、

それも当日までに半分以上の会場がソールドアウト。

ただ、このライブビューイングに関しても

ほぼ告知はツイッターのみという…ある意味、ほんとにすごい…。

最初に声をかけてきたのはテレビ朝日だと、羽生さんが話してくれました。

ですから、その気になれば、テレビでCMを流すことも可能だったでしょうし

もっと派手でもっと大掛かりなショーにすることも可能だっただろうと思います。

羽生さんは、でも

はっきり言葉には出さずに

「ガチ勢（あえてこの言葉、使いますけれど）の方に来てほしい」

という形を取ってくれました。

本来なら、私たちが感謝を伝える場にしなくてはいけなかったのに

何度も、何度も、羽生さんから一人一人が直にお礼を言われているような

そんな温かい気持ちのこもった凱旋公演を作り上げてくれたのです。

まるでファン感謝デーみたいでした。

ファンの望みをたくさんかなえてくれて

羽生さんをつくってきた、たくさんの特別なスケートのカケラを見せてくれて

丁寧に丁寧に、思いを伝えてくれて

リハビリ中なのに、思いのつまったプログラムをたくさん滑ってくれました。

隅々まで、

羽生さんが自分で考えて練り上げた、特別なショーでした。

羽生結弦という人の

多才さはもちろん

思いの深さと覚悟の大きさを、強く感じるショーでした。

たいへん俗っぽい話になりますが、、、

正直なところ

羽生結弦でお金儲けをしようと考えている悪い大人は

多分、山ほどいるだろうと思うんです。

羽生さんの知名度と人気は今や

たとえ一過性のものだとしても利用したい

そう考える人がいて当然なくらいの規模になっている。

特にショーでも展示会でも

お金が絡みますし、商業的な一面があるのですから

綺麗事では済まない部分もたくさんあると思います。

トップスケーターは皆、若いながらも本当に大人で

いろんなことをわかっていて感じていて

言葉や態度にははっきり出さないけれど

たくさん飲み込んでいることもあるんじゃないかなと

よく考えてしまうんですが…

中でも、羽生さんは

もはや自分１人だけではとても抱え切れないと言わざるを得ない状況の中にいる。

大袈裟な話ではありません。

たとえば、芸能人として自ら望んでその世界に入った�
��でさえ

自分ではコントロールできないようなムーブメントの中心にされてしまうと

潰れてしまうことがあったりする。

人はだれでも

本人の資質の問題すら越えた状況に放り込まれれば

自分を保つことは難しくなりますから。

羽生さんはエゴサをしているとみんな話題にするけれど

エゴサしてなくても

もはやある程度は、嫌でも目にも耳にも入ってしまうんじゃないかな…、と。

（そうであればエゴサも自衛の一種になるのではないかと私は思います。

情報というものは自分自身で精査して得ようとする方が

形がはっきりわかるので、精神的にも余裕が持てますから）

羽生さんは、

そんな状況にあっても、

下手したら、その大きなうねりを作り出している要因の一つかもしれないファンを

本当に信頼し、大切にしてくれています。

Continues 〜with Wings〜に行って

私はもしかしたら、何よりそのことに、心を打たれたのかもしれません。

羽生さんは結構、昔から

ファンに対してタメ口で、それがまたすごくかわいくてぐっときちゃうんですけど

これもすごいことだなあってちょっと思ってて。

だってやっぱり

羽生さんより年上の方が圧倒的に多いから。

アラフォーの私を含め、

ショーや試合に足を運ぶ金銭的時間的余裕のあるファンというのは

おばさま方が多い。

別に羽生さんファンに限ったことじゃなく、スケート界全体の話で

これはまあ、事実だと思います。

（ディスってるわけではないので…。テレビで強烈なファンばかりが取り上げられるのには私もかなり疑問を持っています）

でも、相手が何歳であれどんな立場の人であれ

羽生さんは、

友達みたいに、家族みたいに、フランクに話しかけてくれる。

決してファンを区別してない。

自分を応援してくれるファン＝味方と信じてくれて

そして、心からの感謝を言葉にしてくれました。

「愛してくれてありがとう」って。

あの年のアスリートの男の子が、あんなにもまっすぐ優しく

口にできるなんて。

私だったら、きっと、できない。

言葉にしないとわからないことほど、逃げて言葉にしないままにしてしまう。

羽生さんの姿勢は、すごいことだと思うの、本当に。

彼は人の真ん中に立つ資質を持っているだけじゃなく

その真っすぐな心で活かし切っているんだって度々感じるのです。

しかも、さきほど書いたように

今になってお金儲けや地位や名声目当てで彼に寄ってくる人たちがいても

ちゃんと精査し見極めて、関わりを持たず

自分で考え、自分の足で立ち、自分で責任を持っている。

だからこそ

こんなにも温かい、素晴らしい形で凱旋公演が行われたのだなあと

しみじみ胸に迫るというか…。

ご家族が大変しっかりされているという

彼のバックボーンも大きく関係しているのでしょうね。

競技に臨むためのチーム羽生の布陣を遠くから眺めているだけでも

信頼しているスタッフと時間をかけて絆を築いてきたことがよくわかります。

クリケットのコーチ陣に関しても同様です。

お互いに心を砕きながら関係性を築いてきて

一朝一夕には出来上がらない信頼があればこそ、初めて自分の力を本当に生かし切ることができる。

そして、そこには、

自分の夢の実現や誠実な在り方、意志を貫く為の取捨選択が

明確に存在していたのじゃないかな、と。

Continues 〜with Wings〜は

その一端を見せてくれたにすぎないのかもしれず

一方で、新しい夢の形なのかもしれないとも思ったり。

羽生結弦というスケーターの

たくさんの才能と可能性、

そして、これからの輝かしい未来にも

どうしたって思いを馳せてしまう

そんな凱旋公演だったし、

羽生結弦というスケーターが

もっともっと

心から好きになってしまう

そんな凱旋公演だったなあって

何度も振り返ってしまうのです。

なんだか、いろいろ話が飛び過ぎてしまって

ちょっと何が書きたかったわからない文章になってしまいました…ごめんなさい。

独りよがりで推測を多く含みますが

このショーの外側でぼんやり感じていたあれこれを

まずまとめておきたかったので。

自分のための、覚え書きブログですから、お許しください。

Continues自体の感想文も、自分のために今後ちょっとずつ書いていきます。

早くしないと、CSでの放送が目の前だけど（笑）

何時もご訪問頂きありがとうございます☕