旅の日 丸くは、ならない。
警察官の彼から、旅行に誘われました。彼は行くと決めたらすぐ実行に移します。誘われた1週間後に旅行日が決まりました。
2014年2月28日。出会ってから3ヶ月後の事です。この日は金曜日なので仕事を休まなければいけません。
警察官は旅行する際、事前に
旅行の日程、目的地、ホテル名、同伴者、交通手段等を申告しなければなりません。
どのように報告したか気になります。
(彼)
同伴者なしで提出したら、上司に「誰と行くかは聞かないから」って言われてさぁ、「いやぁ、自分探しの旅ですよぉ」って言っちゃった。多分彼女って思ってるだろうね
事故やトラブルに巻き込まなければ大丈夫ですが、何かあって公務に支障がでたら、服務規程違反になるのかどうか解りませんが、注意は受けるでしょうね🎵
目的地は温泉地。付き合いだしてまだ月日も浅かったので、初々しい様子が二人にはまだありました。
ホテルで何があったかは想像出来ると思いますので。
これから暫くの間、一月に一回旅行していました。今となっては懐かしい出来事です。が忘れたい出来事でもあります。この件については順次ブログにアップします。
旅の日手帳は高橋
自分が産まれたばかりの年の頃に上映され、巨匠スピルバーグ監督が製作総指揮者を務めた映画『グレムリン』が大好きでした。
アメリカ合衆国東部。クリスマスの時期。
(舞台地はNY側が有力ですが、スタジオに巨大セットを作り、劇中で登場する街は映画のために作られた架空のものとの事です。)
チャイナタウンの骨董屋に入店したアメリカ人男性が、見たこともない奇怪な生物モグワイを、息子へのクリスマスプレゼントとして購入する。
ギズモと名付けられたモグワイは、とにかくキュートな見た目で愛嬌たっぷり。なんとも言えない可愛さと魅力を持っています。
しかしモグワイという生物には
「水をかけちゃダメ!」「12時以降に食べ物を与えちゃダメ!」「光をあてるの絶対ダメ!」
という三大タブーがあって、ルールを破ると凶暴化(鬼に変身)します。
中盤は増殖したギズモ(モグワイ)がグレムリンとなり、クリスマスの街を壊滅状態にし大暴れするという映画です。
公開が1984年なので、劇場で観られませんでしたが、物心がついた頃には見ていた気がするなぁ。
VHS(ビデオ)でも観たし、レンタルビデオ屋のテープが伸びるまで借りた覚えがあります(笑)
時代がビデオデッキからDVDプレーヤーに移ってからは、DVDを購入して年に最低1回は鑑賞している自分の中で一切色褪せることなく好きな作品です。
モグワイという見た目ブスカワで愛くるしい生物が、変身するとグレムリンという小鬼になる、という設定も面白い。
とにかく憎めないやつで、本当ドハマりした作品でした。
(グレムリン(いたずら好きの小鬼)の性格やキャラは、コメディ調のハリウッド映画で出てくるチンパンジーに似ている気がします)
__
20代の頃に、親友と中国の上海を旅行した時の話をします。
ハリウッド映画をこよなく愛し、当時は夢にまで出てきていたほど寝ても覚めても依存していた僕にとっては、中国という舞台地のハリウッド映画を思い出す時は『グレムリン』だったので、楽しみの訪中でした。
(実際の舞台はアメリカのチャイナタウンですけどね。)
僕等はまだ若く好奇心旺盛の怖いもの知らずだったので、毎夜外国の繁華街を練り歩くのが旅の日課でしたけど、中国は衝撃的でしたね( ̄Д ̄)ノ
上海の有名な繁華街「新世界」は、今まで訪れた国(10カ国ぐらい)で考えると、「日本人」というだけで声をかけられた回数がダントツ1位で、四方八方から怪しい人たちが寄ってきて声をかけられたことが印象的に残っています。
(※10年前の自分調べ)
「ブランドあるよ」「コピーコピー」とか「女の子いるよ」とかです。
この3つの声掛け(キャッチ)は、一貫して安全な香りが致しませんね(^^;;)
500メートルくらいの繁華街で「ノー!ノー!」の繰り返しです。
このとき思ったのが、現地の人は、なんの疑いもなく日本人と断定して話しかけてきますけど、
中国人や韓国人って、日本人の顔を見分けるのが上手いように感じたこと。どうしてでしょうか?
個人的に、昔から初対面の方からハーフに間違えられていたので、
あぁ自分って中国・韓国人から見れば、日本人顔なんだなぁと、少しだけがっかり(はっきり)しました(^_^;)
それでそういう詐欺師達を振り切って、繁華街のゲートからゲートまで歩みを進めると、街の路地にいかにもグレムリンに出てくるような質屋(骨董屋)を見つけました。
(グレムリンでもいいし、『笑うセールスマン』の魔の巣でもいい。)
後輩の連れも隣にいますし、さすがに入店するのは勇気がいりました。
というのも、アメリカのチャイナタウンだったらいいですけど、チャイナのタウンでは、日本語はおろか英語さえ通じないことが殆ど。
(上海語は特殊。普通の街のカフェで、コーヒーの「ホット」が通じなかった時は本当に焦りました。)
店内を物色していると、店主のお爺さんが近づいてきて、やはり完全ネイティブな中国語で僕に何か話しかけてきました。(記憶では周富徳さんのような見た目のお爺さんでした。)
言葉の壁は大きく、ノリだけでこの旅の道中を過ごしていましたが、店主が1つの商品を僕に勧めていることは分かりました。
それはモグワイとはいきませんが、龍のお香入れ(香炉)です。
なんとなく異国の地ですし、映画の世界を体感しているような感覚に思えたんですよね。
1つの商品を、すごい言葉数の多さで、売り込んでいて、帳場から電卓を持ってきて、モノの値段を提示されました。
その最初に提示された値段が「2000中国元」だったと思います。(当時日本円で1元13円だったので、26000円かな。)
持ち合わせがないし、ぼったくりという可能性も十分考えられましたが、僕はこの商品が欲しいと一目惚れして、男ですからドラゴンにも惹かれました。この機を逃したくない。
そして・・・言葉も一切通じませんけど、値段交渉です。ガンガン行きました。
それで・・・なんだか元の値が判らないくらい値切れました。20000元→2000元
で交渉成立です。
で交渉成立です。
(2万6千円を2千6百円まで値切ったΣ(・□・;)・・って元の値打ちがホント分からん!)
(東京出身なので日本ではそんな真似はしませんが、外国に行くと、大阪の方みたいに値段交渉の鬼と化します)
とにかく言い値の10ぶんの1まで値切れたわけですし、掘り出し物(戦利品)を手にした達成感もあったし、友人と肩を組みながら繁華街を歩き、
やはり帰り道も「オニイサン!オンナノコいるよぉ」「コピーコピー」「ノーノー」を繰り返し、1杯飲んでからタクシーに乗って帰りました。
おそらく購入品は、幾らでもある既製品で、なんでも鑑定団に出したら(末代までの恥になること大)、千円とか下手したら数百円の判定になる品なのでしょうけど、
あの日手に入れた香炉は、魔法のランプみたいに思えたものです。
なので大事に大事に日本に持って帰りました。
これがその時に購入したドラゴンのお香入れです。
下がスライド式になっていて、中の皿に火をつけたお香を置いて、口から煙を出す仕様です。
(お恥ずかしい話、手入れもしていないので、開けたら煙カスが入ったままでした)
知識がないけど、中国の骨董屋で買ったというだけで、高級品に思えた単純さです。
(如意宝珠。宝珠(玉)を身に持つ龍というのが中国ドラゴンの特徴。)
2万6千円だったら高いけど、2千6百円だったら、お土産と考えたらいい買い物をしたかなぁ。
((中国 香炉 ドラゴン)で検索したら メルカリで5000円前後が相場でした(^^;;))
それでね、このお香入れ。
使用すると、龍の口からかなりモクモクと煙が立ち、部屋の中に雲のカタマリが発生するような感じで漂い、かなり煙いんです。
なので、10年間で数えるほどしか使用しておらず、部屋のインテリアの一部になっています。
外国に行くと、その国の小物を1つ、自分用に購入するようにしています。
どの製品も、人に歴史ありで、今になってもアイテムを見れば、1つ1つの購入経緯を語れます。またいずれ第二弾を書くかもしれません。
アラジンも出てこなかったし、勿論グレムリンの関連にもなりはしなかったけれど、この龍の香炉を見るたび時々、映画に没頭していた当時の自分と、「映画みたいな運命の出会い」に憧れていた・・やはり当時の自分を、懐かしい思い出として振り返るのです。
あなた様にも、国内外、旅先で購入した「思い出を語れるお土産品」はあるでしょうか?
【mAb】
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音楽は未だ旅の途中。
土産話のような答え合わせと、
また始まる世界への旅支度。
そんな日になればいいな。
5/25(土)
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