プゥ 平日の疲れには休日がある。では、休日の疲れには?
プゥがダメな理由10
「つまり……。」
やっと説明し終わったのは、もう明け方近く。
「暗闇で見えなかったから、おいらだってわかんなくって拒否しなかったってことだな?」
「だから、違うって!」
説明はできたけど……俺の無実を信じてはくれてないらしい。
「おいらじゃないってわかってたら、あんな状態になるか!?」
「智じゃないってすぐわかったよ!」
「わかったんなら拒否しろよ。」
「だから、暗闇で抱き着かれて拒否できなかったんだって。」
「しろよ!拒否!」
「万が一智だったら大変だろ?
アルコール入ってふざけた可能性だってあるし。」
「ほら、わかんなかったんじゃん。」
「わかったって!」
これの堂々巡り。
ケントは智が寝てた部屋へ早々に戻っていて、
侑李は眠そうに目を擦りながら、俺らの言い合いを見守ってる。
元はと言えばお前が原因なんだぞ!
「お前もなんとか言ってくれ!俺、気付いてたよな?」
智の視線が侑李に向く。
「ええ…まぁ……。」
なんだよ、その返事!
もっとはっきり言ってくれ!
「でも……ちょっと迷ったところもありましたよね?」
うわっ、それ言う?
確かに、まさか?って思うことはあったよ?
でもそれは!お前が智のテクなんか真似するからだろ!?
智がほらやっぱりって顔で、顎を上げて、下目遣いで俺を見る。
「ま、迷ったんじゃないよ!どうしてこんな智のクセ知ってんだと思って……。」
「クセ?」
「そうだよ!」
俺は口を尖らせて目を細める。
「クセって、どんな……?」
首を傾げて見上げるように俺を見る智。
どんなって言われても……。
「キ ス の時……上顎くすぐるやつとか……。」
「とか?」
「……フェ…… フェ ラ の時の……舌 使いとか……。」
智の顔が、カァーッと赤くなっていく。
どっちだ?
どっちの意味で顔が赤い?
恥ずかしいのと……怒ってるのと……?
伺うように智を見ると、智がプゥと頬を膨らませる。
丸い頬がさらに丸くなる。
そんな顔もかわ……。
「おいらかどうかわからない相手とそんなことしたのか!?」
「む、無理やりだから!」
「でも反応したんだろ?」
「それは男の性(さが)!反射神経……じゃなくて条件反射!」
「おいらじゃなくても勃つんじゃん!」
「智じゃないとイケないから!」
智がキッと侑李を見る。
「ほんと?」
侑李が条件反射みたいに小刻みにうなずく。
「ほ、ほんとです!」
「口裏、合わせてない?」
「合わせてません!マ、マサユキさんはいつもあれでイッてたから、
櫻井さんもイッてくれると思って……。」
ムムム……あれはマサユキ仕込みか!?
「でも、イッてくれませんでした!」
侑李がはっきりきっぱり言ってくれると、智が大きく溜め息をつく。
「最後は……ちゃんとわかったみたいだね。」
「だから、最初からだって!」
「いいよ、もう、信じてあげる。」
俺と侑李は顔を見合わせて、ホッと息をつく。
「侑李、ケントの部屋行ってくれる?
おいら達も少し寝るから。」
「はい。」
やっと解放された侑李が小さく会釈して部屋を出て行く。
これでやっと俺も寝られる……。
大きな欠伸をすると、ベッドの上に座っていた俺を、智が押し倒す。
「えっ?」
「寝られると思ってんの?」
えええ?
「寝かさないよ?」
えええーっ?
そう言えば……智は少し寝たんだったっけ?
「ちゃんと体に教えておかないとね?
キ ス されただけで……ううん、抱き着かれただけでおいらだってわかるように!」
マウントを取った智が、唇 を押し付けてくる。
柔らかくしっとりした感触。
言葉にすると同じだけど、明らかに侑李とは違う感触。
アルコール臭くて、智じゃないって瞬時にはわからなかったけど、
この感触の違いがわからないなんて。
バカだな。俺。
「全然違う。」
「……違う?」
「うん、さっきと。」
智がニヤッと笑う。
「そりゃそうでしょ?愛する男と、そうじゃない男と同じわけがない!」
智の両手が俺の頬を包む。
「愛のある キ ス ……どんなに気持ちいいか、もっと教えてあげるから……。」
智の 唇 が、ゆるく甘く、俺の 唇 を挟み込む。
クチュッと粘膜を鳴らして、唇 だけを 甘 噛 みしながら、俺を見つめる瞳。
「もう……迷うのもなしだからね?翔王子!」
笑う智の手が、俺の首筋をなぞって……。
智のリズムを刻み始める。
それに同調し始める俺のリズム。
滑らかだったり、激しかったり。
いろいろな表情のアーテキュレーション。
スラ―、スタッカート……ビブラート?
智が震えるように上顎をくすぐるから、俺のが……ムクッと頭を持ち上げた。
俺も……智の体に聞きたいことがある。
過去の男にヤキモチ焼くなんて見苦しいのはわかってるけど……。
聞かずにはいられない!
マサユキって誰だよ!
そろそろプゥが本気を出すようです
プゥ 関連ツイート
仕事に支障がでるので、やむ終えず退職。せっかく、やりたい仕事見つかって 頑張ってたのに。。プゥ
伊勢はまだ都会!!!
早くおいで〜(ノシ 'ω')ノシ バンバン♡ずっと待ってるのに〜( ˙³˙)プゥ