女性の恋愛を鳴らすのは帰ってくるあなたです。

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(あらすじ)※Amazonより

最高に甘美で残酷な女子大河小説の最高峰。三浦しをん、小説最新作。

横浜で、ミッション系のお嬢様学校に通う、野々原茜(のの)と牧田はな。
庶民的な家庭で育ち、頭脳明晰、クールで毒舌なののと、
外交官の家に生まれ、天真爛漫で甘え上手のはな。
二人はなぜか気が合い、かけがえのない親友同士となる。
しかし、ののには秘密があった。いつしかはなに抱いた、友情以上の気持ち。
それを強烈に自覚し、ののは玉砕覚悟ではなに告白する。
不器用にはじまった、密やかな恋。
けれどある裏切りによって、少女たちの楽園は、音を立てて崩れはじめ……。

運命の恋を経て、少女たちは大人になる。
女子の生き方を描いた傑作小説。

※以下の記事、ネタバレします。

◇◆

思春期の少女たちは密やかに毒をもった可憐な花である。

そんな少女たちを書かせたら右に出る者はいない、と(勝手に私が)思っている作家に、桜庭一樹がおります。

 →残酷で美しい少女たちを描いた名作の数々はこちら

『』『』『』など多数

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842円
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648円
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そんなところへ、三浦しをんちゃんが最新刊で思春期の少女を描いた、と言うではありませんか!これが読まずにおれようか。

桜庭一樹と比較する気は全くないが(いや、あるが)、しをんちゃんはあの猛毒の美しい花の時代をどう書く!?と興味津々で読み始めた。

こちらの作品、最初から最後まで「のの」と「はな」の交換日記ならぬ交換手紙による会話小説という設定で、時には一方的に送り続けたり(相手を怒らせたり、など諸事情により返事がもらえなかった場合)、空白の時間があったり、最後は文明の利器によるメールという手段に変わるのだが、それでも最後まで通信手段でのやりとり、という設定で一貫している。

前半は高校時代のののとはなの交わした手紙、そして時間が少し空き、中盤は大学時代の二人の手紙のやりとり、それから20年近くの年月が経過し、大人になりそれぞれの生活をしている二人のメールのやりとりが後半で描かれ、そしてその通信が突如終わる・・

そんな二人のやりとりをひたすら描いているのだが、全く飽きさせず最後まで読ませるのはさすがベテランしをんちゃんだわ〜と感心した。

ただ最初に感想をズバリ言うわよ。←なつかしの細木先生風に。

前半から中盤までののにもはなにも心を寄せておもしろく読んでいたのだが、後半は色々と理由もあってあえての描写なんだろうが、私の心が二人から離れてしまって残念であった。

そんな「あえての後半部分」については後段で詳述したい。

少女小説の名手・桜庭一樹のちょっとファンタジーめいて、少し歌舞伎めいた少女の描写に比べて、しをんちゃんは本当の女子校の中の女子高生を等身大に描いていた。

ののとはなの二人は授業中に手紙を回しまくったり(席が離れているのでクラスメイトの手を介してリレー方式で回す)、休憩時間や放課後にも話してるのにさらに帰宅後も電話で話す、とか、ほんとに女子高生あるあるを描いている。

たわいのない話をひたすら手紙で日々やりとりしているのだ。

しかしののははなに好意を抱いていて(恋の対象として)、あるとき二人の関係が友人から恋人に変わる。

うん、ここがめっちゃリアルであった・・・

特に百合の部分が・・・本当に二人は体の関係になるのだ・・

うそーん。

そこはプラトニックで行こうよ〜。

男女だろうが女女だろうが関係なく、高校生までは潔癖でいてほしい〜。

大学に入れば好きなだけ、獣のように(笑)むさぼり交わればいいけどさ!

しかもこの二人の高校時代の時代背景は、私が中学生の頃の話で、私たちはほぼ同性代なのだ。

ならば時代的に結婚するまでは不純異性交遊は禁止なんじゃ(でも大学時代は獣・・)!?

こんな古い考え、もしや私が田舎在住だから・・?

この二人は横浜のお嬢様高校の女子校出身、という設定で、フェリスかな?と想像しながら読んでいたのだが、あとで調べたところによると、しをんちゃんは横浜雙葉の出身だそうでおそらく作品の舞台はフェリスではなく横浜雙葉学園なのだろうと思う。

やはり横浜のような都会だと、そういう男女関係(二人は女女関係だが)も進んでいるのかしら。

そんな密やか、かつ濃密な恋を交わしていた二人だったが、「のの」が以前に男性教師(生徒にしょっちゅう手を出す、奥さんも
生徒という変態教師)と体の関係になったことを「はな」は知ってしまう。ののはただ体の関係っていうもんを体験してみたい、という気持ちと、この教師がクラスの他の女子生徒に手を出しているのを知り、それについて深く知りたい、的な、まあ興味津々的な感じで全くその教師に恋愛感情などなかったのだが、「はな」は深く傷つく。

はなは最初はそういうこともあるよね・・的な感じで許してあげるのだが、時間が経つにつれ、やはりどうしても許せなくなり、二人の関係は突如終わる。

あと1年高校生活は続くのに二人の関係は終わる。

二人はただの友達として残りの時間を過ごして行く。

ということを私たちは、彼女らが大学に入り、再び手紙をやりとりすることになり、二人はあのときは・・という形で書く手紙の中から知る。

いやいや、いいんだけど、ちょっと私は「のの」に文句が笑

頭のよい秀才で、はなを愛していて、そんな「のの」が男性教師と体の関係をもったりするかしら・・時代的に不純異性交遊は〜・・略。

全体的にちょっと発展しすぎ〜。・・という文句が若干ありましたものの、面白く読んだ。

高校時代、はなからフッた形で別れた二人だったが、はなは再びののにアプローチしていく。

やっぱりはなが好きだったな〜的な感じもあるのだが、友達としても友達以上でもどちらにしてもはなにとってののは特別な存在であった。と純粋に感じたからだ。

私のことをわかって、腹を割って話せる人ってののしかいないな〜と。

そんなある意味無神経で純粋なはなの気持ちとは裏腹に、ののはまだはなを愛していた。

ののは大学に入り(ののは秀才なので東大に入り、はなはお嬢さん大学に入った模様)、伯母を名乗る大人の女性と二人で暮らし始めており、はなを忘れようとしていた。

そこにはなが近づいてきて、突き放すのだがはなはめげずにグイグイののの元にやってくる。

しかも恋人(のちの夫になる人)を連れてきたりして・・・

もう嫉妬で心は悲鳴をあげそうなののであった。

ここまでの流れは、くんずほぐれつの複雑な気持ちが交錯していて、たまたま女性と女性の恋愛模様の描写だが、男女に置き換えても同じだなあ、と思いながら、しみじみ読んだ。

再び訪れる別れ。

はなは結婚することになる。ののはおめでとう、と言い、別れを告げはなの前から消える。

はなは結婚してからも友情は続けられるものだ、と思っていたが、ののはそれを許さなかった。

はなもその別れを受け入れる。

私たち、もっと遠い未来で再び会えるといいね・・と。

そこから時間は20年近く経過したころ、ののははなにメールを送るのだ。

はなはアフリカの治安が若干不安定なゾンダ共和国にある日本大使館の大使夫人として生活していた(大学時代にののの家に連れて行った恋人が、ゾンダの日本大使館の大使。)。

時間というのは残酷でもあるが、とてもありがたいものでもあると思う。

20年の時を経て、ののははなにメールが出せるほど感情が落ち着いてきたのだ。

愛すれば愛するほど、憎しみや恨みや執着や色々な感情がおさまらない。

特にののははなにず〜〜〜っと執着していた。

それが生きていくために生活に追われ、仕事に追われ、あれこれ忙しくしているうちにやはり執着も粘着も薄れていく。そして20年のときが経ってそこに残ったのははなを愛した記憶。

その記憶がやはり再びはなと連絡をとりたい、という気持ちを生み出したのだ。

しかしここで結論を先に言ってしまうが、ののははなをずっと愛していたけれど、それ以上にずっと執着していた。もはやそれは愛なのかどうかわからないと思うのだ。

一方、はなは純粋にののを恋い慕っていた。愛情の対象というより尊敬する人として。

小説をさっと読むと、それはそれはののははなを愛して愛して愛してやまないように描いているように読めるのだが、実ははなのほうがののを適正な距離感で愛していたように思う。

どっちがより相手を愛していたか、なんて議論は不毛で、まあどっちもそれぞれの愛し方で愛していたんだなあ・・とは思う。

40代になったののは再びはなと連絡をとるようになると、もうはなはなはなはなはなはな・・で片時もはなを忘れなくなっていた。・・おばちゃん・・・しっかりしろ。

しかしはなは遠い治安の悪い異国の地で現地の人たちと大使夫人として必死に生活し、生きている。

もうののとは生きている時間も世界も全く違っているのだ。

それでもはなはののを懐かしく慕う。

もう二人の距離が全然違う・・

ののはリアルに愛情を語るが、はなは過去の思い出として愛していた記憶を語る。

このギャップをもう少しわかりやすく描くともっとグイグイ読めたと思う。

今、私はこうして記事を書きながら、そうかあれはそうだったのか、と気付き、作品を再び思いだしているんだもん・・

高校時代の手紙、そして大学時代の手紙と大きく変わった大人になってからのメール。

このとき(東日本大震災の前年)二人は43歳。

生活に追われて数十年、そりゃ変わる。

お互いの仕事の様子や環境について語るメール。

終盤は怒濤の展開で、もう転がるような展開で(世界平和とか話題がグローバルすぎる)、ここがなんだか劇的すぎて、高校時代の秘密の花園からそこまでの一貫して小市民的な穏やかな感じが台無し・・残念すぎる〜。

はなは大使夫人という生活を捨てて、難民ボランティアとして新たな世界へ羽ばたいて行ってしまった。今までの全ての関係を断ち切って。

旦那さんとは離婚し、家族とも連絡を断ち切り、そして「のの」にも手紙の束を送って別れを告げた。

はなはいつも己の気持ちに正直でいつも自由で、だからののはそれをいつもどこかで感じていて、それを応援したいとは思うが、やっぱり手放したくなくていつもはなをそばに置いておきたかったのだと思う。それが執着という形として現れていたのだ。

最後、ののははなに届かないであろうメールを送る。

多分、これが最後のメールになるだろう、と。

はなの気持ちはよくわかった。私も自分の生きる道を生きて行くよ。はなもがんばって。

的な。はなに送ったメールであると同時に、自分の43年間の愛情と憎悪と執着の整理のためのメールでもあったのだ。

そして二人は永遠に
れる。

・・・うーん、こうして記事を書くと、あの混沌とした小説の意図や世界が見えてくる。

できれば読後すぐにこの色々な感情を理解して、感動したかったなあ・・という点でちょっと残念だったのであります。

私がこの小説に登場する数々の愛の証の小物のうち、じーんとする小物が「手紙の束」である。

手紙というものは、送ったら自分の手元には相手からの手紙しか残らないじゃないですか。

(自分の手紙をコピーしてれば別だけど)

ののははなからの手紙を、はなはののからの手紙を大事にお互い持っていた。

高校時代、はなはののに別れを告げる際、自分に送られたののからの手紙を返却するのだ。

捨ててくれてかまわないから・・

と。

ののはその手紙の束を受け取り、自分の手元にあったはなからの手紙と一緒に、捨てる・・

わけなくて、やっぱり捨てられずに保管していた。

そして大学時代、再び始まった二人の手紙のやりとり。

そこに再びやってくる別れ。

こんどはののから別れを切り出す(はなが結婚するから)。

もう苦しくてやっぱり無理だ。はなにこんなに想いを残してるなんて自分でも知らなかった。

高校時代に突き返された手紙の束と、自分の手元にあるはなからの今までの手紙を一緒に、今度ははなに突き返す。

処分はあなたにお任せします・・

と。

約20年のときが経ち・・再び訪れたはなからの別れ。

これまで二人の間を行ったり来たりしていた過去の手紙の束が、ののの手元に戻ってくるのだ。

(大人になったらメールのやりとりだから、手紙は増えていない。)

二人とも、処分して結構、と言って突き返し合うが、二人はどこか信じていた。

きっと大事に保管してくれている。

と。

この気持ち、すごくわかるんだ〜。

私も手紙(昔の恋人との手紙だけじゃなく、あらゆる人との手紙)はとってあるぞ!!!

別に読み返したりするわけではないけど、手元にとっておきたいのだ。愛情や交流の証の欠片として。

最後の最後まで「のの」をしをんちゃんとして読んでいたのだが、昔、『』を読んで

「もしかしたらこの人は、誰かから真剣に愛されたことはあるのかもしれないな」
と思うようになった。

と思っていて、今回も強くそう感じた。

もしかしたら、しをんちゃんは「のの」のような人から執着されるほど愛された(執着が愛かどうかはさておき)記憶があるのかもしれない。

と勝手に想像してみました。

あら〜この作品、本当は結構よかったんじゃないの〜?

と記事を書きながら思ってみたが、読後の感想はそこそこ、という記憶は鮮明・・笑

でもやっぱり最後まで楽しめたのはやはりしをんちゃんの腕があるからこそ、だと思う。

きゅんきゅんするような作品ではないが、昔愛し愛された記憶が懐かしく甦る作品であった。

トイレの個室で経済紙を読むようになったら、女性の恋愛のしすぎかもしれない。

東郷ユウヤ

兵庫県出身、兵庫県在住

20代前半の頃、ヨガの哲学・精神性に
興味を持ち、インストラクター資格を取得。

その後、ヨガスタジオに勤め、若くして
インストラクター養成講座の指導者となる。

当時、ヨガはまだブームになる少し前だったので
やっている人自体が珍しく、男性は更に珍しかった為
社長に大変、気に入られ、色んな意味で可愛がられるw

※ 変な意味じゃないで(笑) しごかれまくったって事!

並行して、高校から始めたストリートダンスでは
イベント・パーティー・テレビの深夜番組などからも
オファ-を頂くようになり、踊るとかなり人気者になる♪

幼少期から始めたピアノでは、自主制作で
CDをリリースしたり、コンサートにゲストとして
呼ばれたり等、公私共に、充実した日々を過ごす。

この頃は、仕事をしながら、やりたい事もやっていて
充実していた為、恋愛や結婚は、全く考えていなかった。

ある日、これではいかんと一念発起し、恋愛を学び始める。

元々、素朴な女性にはモテるが、華やかで
垢抜けている女性にはモテなかった私(泣)

そんな状況を打破する為に、ストリート・クラブ
パーティー・合コン等、好みの女性だけを相手に
実践を繰り返し、数え切れない女性に断られ、振られ
痛みを乗り越えながら、自身の恋愛力を磨き上げてきた。

東郷ユウヤの提唱する恋愛論は
生まれ付いた資質でモテるリア充には
決して、伝えられない破壊力がある(笑)

現在進行形で、実践中(笑)の恋愛スキルを基に
男性目線で見た女性の恋愛を、一般論ではなく
個々の性質・性格に合わせて、徹底的にサポート!

実践の無い机上の空論では、絶対に学ぶ事の出来ない
生々しい男女の真実をお伝えしながら、あなたが理想とする
恋愛・結婚が叶うまで、本気で向き合い続ける事を約束します(^^)

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・恋愛
・結婚
・男女の性差
・セッ○ス
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そんな「あえての後半部分」については後段で詳述したい。

少女小説の名手・桜庭一樹のちょっとファンタジーめいて、少し歌舞伎めいた少女の描写に比べて、しをんちゃんは本当の女子校の中の女子高生を等身大に描いていた。

ののとはなの二人は授業中に手紙を回しまくったり(席が離れているのでクラスメイトの手を介してリレー方式で回す)、休憩時間や放課後にも話してるのにさらに帰宅後も電話で話す、とか、ほんとに女子高生あるあるを描いている。

たわいのない話をひたすら手紙で日々やりとりしているのだ。

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うそーん。

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男女だろうが女女だろうが関係なく、高校生までは潔癖でいてほしい〜。

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やはり横浜のような都会だと、そういう男女関係(二人は女女関係だが)も進んでいるのかしら。

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私のことをわかって、腹を割って話せる人ってののしかいないな〜と。

そんなある意味無神経で純粋なはなの気持ちとは裏腹に、ののはまだはなを愛していた。

ののは大学に入り(ののは秀才なので東大に入り、はなはお嬢さん大学に入った模様)、伯母を名乗る大人の女性と二人で暮らし始めており、はなを忘れようとしていた。

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再び訪れる別れ。

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はなもその別れを受け入れる。

私たち、もっと遠い未来で再び会えるといいね・・と。

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はなはアフリカの治安が若干不安定なゾンダ共和国にある日本大使館の大使夫人として生活していた(大学時代にののの家に連れて行った恋人が、ゾンダの日本大使館の大使。)。

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一方、はなは純粋にののを恋い慕っていた。愛情の対象というより尊敬する人として。

小説をさっと読むと、それはそれはののははなを愛して愛して愛してやまないように描いているように読めるのだが、実ははなのほうがののを適正な距離感で愛していたように思う。

どっちがより相手を愛していたか、なんて議論は不毛で、まあどっちもそれぞれの愛し方で愛していたんだなあ・・とは思う。

40代になったののは再びはなと連絡をとるようになると、もうはなはなはなはなはなはな・・で片時もはなを忘れなくなっていた。・・おばちゃん・・・しっかりしろ。

しかしはなは遠い治安の悪い異国の地で現地の人たちと大使夫人として必死に生活し、生きている。

もうののとは生きている時間も世界も全く違っているのだ。

それでもはなはののを懐かしく慕う。

もう二人の距離が全然違う・・

ののはリアルに愛情を語るが、はなは過去の思い出として愛していた記憶を語る。

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今、私はこうして記事を書きながら、そうかあれはそうだったのか、と気付き、作品を再び思いだしているんだもん・・

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このとき(東日本大震災の前年)二人は43歳。

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終盤は怒濤の展開で、もう転がるような展開で(世界平和とか話題がグローバルすぎる)、ここがなんだか劇的すぎて、高校時代の秘密の花園からそこまでの一貫して小市民的な穏やかな感じが台無し・・残念すぎる〜。

はなは大使夫人という生活を捨てて、難民ボランティアとして新たな世界へ羽ばたいて行ってしまった。今までの全ての関係を断ち切って。

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はなはいつも己の気持ちに正直でいつも自由で、だからののはそれをいつもどこかで感じていて、それを応援したいとは思うが、やっぱり手放したくなくていつもはなをそばに置いておきたかったのだと思う。それが執着という形として現れていたのだ。

最後、ののははなに届かないであろうメールを送る。

多分、これが最後のメールになるだろう、と。

はなの気持ちはよくわかった。私も自分の生きる道を生きて行くよ。はなもがんばって。

的な。はなに送ったメールであると同時に、自分の43年間の愛情と憎悪と執着の整理のためのメールでもあったのだ。

そして二人は永遠に
れる。

・・・うーん、こうして記事を書くと、あの混沌とした小説の意図や世界が見えてくる。

できれば読後すぐにこの色々な感情を理解して、感動したかったなあ・・という点でちょっと残念だったのであります。

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手紙というものは、送ったら自分の手元には相手からの手紙しか残らないじゃないですか。

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と。

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こんどはののから別れを切り出す(はなが結婚するから)。

もう苦しくてやっぱり無理だ。はなにこんなに想いを残してるなんて自分でも知らなかった。

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約20年のときが経ち・・再び訪れたはなからの別れ。

これまで二人の間を行ったり来たりしていた過去の手紙の束が、ののの手元に戻ってくるのだ。

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二人とも、処分して結構、と言って突き返し合うが、二人はどこか信じていた。

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この気持ち、すごくわかるんだ〜。

私も手紙(昔の恋人との手紙だけじゃなく、あらゆる人との手紙)はとってあるぞ!!!

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最後の最後まで「のの」をしをんちゃんとして読んでいたのだが、昔、『』を読んで

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と思うようになった。

と思っていて、今回も強くそう感じた。

もしかしたら、しをんちゃんは「のの」のような人から執着されるほど愛された(執着が愛かどうかはさておき)記憶があるのかもしれない。

と勝手に想像してみました。

あら〜この作品、本当は結構よかったんじゃないの〜?

と記事を書きながら思ってみたが、読後の感想はそこそこ、という記憶は鮮明・・笑

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東郷ユウヤ

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当時、ヨガはまだブームになる少し前だったので
やっている人自体が珍しく、男性は更に珍しかった為
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連投です。

さて、今回のお題は「普通の男が恋愛市場から退場している」です。

今回は、とある恋愛コンサルタントのブログの記事を見て書いているんですが、なにか運営上問題があるらしく、「表示できません」となっていました。

ちょっと工夫して読んでみましたが、ああ、そうか、と。

結論から言うと男性陣、特に結婚したい女性の対象になるような男性陣が完全に自信喪失していて恋愛を諦めてしまっている、って内容でした。

女性からしたらこれは大問題です。

というのは、女性はもともと「惚れにくい」ように出来ているんですよ。一部の恋愛体質の女性を除いてね。

しっかり男性を吟味しないと後々問題ですからね。

つまり、デートに誘っても、口説いても、なかなか落ちないのがデフォルトだってことです。

それを熱意を持ってアプローチするってのが王道ですわ。

女性からしたら、「私とデートしたいんだから、苦労しても当たり前」って感覚だと思いますし、守護神の世代は肉食系が多かったので、問題ありませんでした。

守護神は草食系の草分け的存在ですけどね(`・ω・´)キリッ。

しかし、今の世代は自信を失ってしまっているらしく、女性にアプローチすること自体を止めてしまっていると。

たまに40代男性と20代女性の恋愛なんて取り上げられますが、経済力以外に、40代男性って女性に対するアプローチを当たり前にしてるってこともあるんじゃないですかね。

20、30代の男が動かないから、市場ががら空きですもんね。

男性が自信を喪失してしまうことによるデメリットは、女性が本来は好きになれる男性であっても、対象外になってしまうということです。

基本受身の女性は男性からの熱心なアプローチで心が動くんです。

ということは、熱心なアプローチをする男性が減れば減るほど、守護神の時代と比べて、女性がアプローチを受けるチャンスがドンドン減っていくことを意味します。

アプローチを受けない=男性を好きになれないってことです。

女性が婚活とかしても、なかなか良いなって思えないのは当たり前なんですよ。

というのは仮に相手の男性がアプローチしてきても、想定内ですよね。

これが、普段なんとも思っていなかった職場の男性から、「なあ、こんど食事でも行かない?」って言われたら不意打ちですよね。

そういうドキドキってね、大事なんですよ。

結婚相手の条件は良い方が良いですが、一番大事なのは好きになれるか、心が揺れるかってことです。

いわゆる顔とかスタイルとか収入とか、そんなものじゃ女性の心は揺れないですよね。

じゃあ、なんで揺れるかっていうと想定外のアプローチとか、男性の熱意とか努力です。

その能力を潜在的に持っている普通の男性が恋愛市場から退場していっているということなんですね。

原因については守護神は触れませんが、これが本当なら女性受難の時代ですね。


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恋愛的な意味で真剣に好きと言ってもらったのは5回?たぶん。ふわっとしか覚えてなくてごめん…。そして8割は女性からの告白。冗談か本気か分からないの入れたら増えるけど女性の割合が9割になるだけ。

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