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白鬚神社☆滋賀日帰り神社紀行
《白鬚神社に幾重の風が吹く》
 

鬱転？うつてん？
躁うつ病のウツ発作をそう呼ぶそうな。
 

年初の発病以来、
家族に出来るだけ心配を掛けまいと
普段通りに気丈に振舞ってきました。
 

だから“今回の病状は重いんだぞ”と
何度告げても信じて貰えず、

逆に、休職中の生活費などの心配事ばかり
事ある毎に当たり散らされる毎日。
 

とうとう怖くて近寄れなくなった私は
 

1.帰りたくない、
2.居場所がない、
3.生きるのがシンドい、
 

の三連単が完成。

さらに３日間泣き暮らし
あの世も視界に入ってくる始末。
 

平成30年6月5日(火)
堪らず今日病院に駆け込みます。

安定剤と抗不安剤を処方された後も、
そのまますぐに帰る気になれずリハビリドライブへ。
 

まず腹拵えの近江ちゃんぽん。
スープまで飲み干すと丼の底に【大吉】。
 

･･･何処が大吉なんだか。

北へ向かい滋賀県高島市の白鬚神社へ。
琵琶湖の中に立つ鳥居が有名です。
 

国道の向こう側に見える鳥居は
確かに足元が琵琶湖に浸かってる。
湖畔に座って眺めている二人連れ。
勝手に撮りたくなる程、絵になっています。

ところが、
間を分かつ国道の往来が激しい割に
横断歩道の類は一切ないのです。
 

これはインスタ時代の小さな不親切!?

気を取直して拝殿に進みます。
ご祭神は猿田彦(サルタヒコ)命。
天孫降臨で道案内された神様です。
 

下調べもせずに来てしまったので
只々参拝のお礼だけを告げると、
正面から風がびゅーと吹く。
 

湖畔の風なのでひときわ心地いい。
けれど、何を導いて下さったのでしょう？

裏手の摂社を廻ります。
豊受大神宮。風はフッと吹く。
お伊勢さんの外宮に御座す神様。
 

次の皇大神宮。
今度はすーっと吹く。
こちらは内宮に御座す神様。
 

昨年11月のお伊勢参りの際に
見残した摂社が数々あるのです。
また、少し離れた地域にも重要な
摂社が目白押しだと言います。
 

サルタヒコのお導きはお伊勢行き！
この夏、予定を組まねばなりませぬ。

いちばん端の高良神社。
ここでも風がボ～ッと吹く。
タカラって御名はよくお聞きするけど
未だ詳しくは知らない神様なのです。
 

リサーチせよとのお達しなのでしょう。
もっとも、調べれば調べるほど
また何処かへ行きたくなるのですが。

いちばん奥まった処に岩戸社。
すぐ隣には磐座が鎮座しています。
 

鬱転(うつてん)たけなわの私、
ぜひともエネルギーを感じ取りたい。
結界が張られ接近できないけれど
ロープ越しに目一杯手を伸ばします。

微かにエネルギーを感じた気はします。
 

とはいえ、普通に暮らしていれば
お陽さんを浴び作物の恵みを頂き
数多のエネルギーを知らず知らず
取り入れて生きているのです。
 

大地のエネルギーに限りません。
家族や仲間や顧客からも、
たとえば“応援”というエネルギーを頂いてる。
 

私達、一人で生きてるんじゃない。
とても有難いお話なのです。
 

なのに、
その有り難さをつい見失ってしまって
今回もまた精神疾患なんかを患うワケで･･･
 

白鬚神社の磐座を前に
ひとり反省しきりなのです。